16年リオデジャネイロ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵(29=Jaked)が16日、岐阜県庁で引退会見を行った。すでに7日に日本水連に引退届を提出しており「リオ五輪以降は私の中でやりきった気持ちが大きくて。ただ私のそばで全力でサポートしてくれた加藤コーチは金メダリストだからこそ現役でできることがあるんじゃないか、といってくれて。悩んでいましたが、来月の日本選手権に向けて、中途半端ではなく、そろそろ答えを出すタイミングだと思ってきめました」と説明した。

 昨年7月の世界選手権ブダペスト大会では日本競泳陣は金メダルなし。その際に加藤コーチから「お前が世界選手権に出て、他の選手を引っ張ることができていたら、違う結果が出ていたんじゃないか」と言われた。「その時に、自分が出ていたらどうなっていたかな、というか、自分が出ていたら変えることが出来た、という感情があまり生まれなかった」と理由の一端を口にした。

 今後は選手登録をしていた岐阜県内で月1、2回の水泳教室など子供たちに競技の楽しさを教えていく。思い出のレースにはリオ五輪選考だった16年4月の日本選手権決勝を挙げた。会見の最後には昨年、東海大水泳部の先輩と結婚していたことも明かしたが「それ(結婚)と引退は関係ないです」と説明していた。