体操男子の内村航平(29=リンガーハット)が17日、今季初戦のW杯カタール大会(21日開幕、ドーハ)に向け、成田空港から出発した。

 内村にとっては、昨年10月の世界選手権で左足首を痛めて以来約5カ月ぶりの復帰戦。足の状態は「70%」まで戻ってきたとし、けがの原因となった跳馬での恐怖心を克服するとともに「試合勘を取り戻したい」と狙いを語った。

 平昌五輪でのメダルラッシュは「キング」内村にも大きな影響を与えていた。フィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦に関しては「言うことない。すごい。僕からしたらありえない」と絶賛。また、スピードスケート500メートル金の小平奈緒の名前も挙げ、「主将で金メダルはなかなかできることではない。ものすごく衝撃的だった。平昌の次は、東京。プレッシャーをかけられました」といきいきと語った。

 いま、照準を定めるのは11連覇がかかる4月の全日本選手権。大一番に向け、「恐怖心を打ち破れなくても、とぶことで1つクリアできる。何かをつかんで帰れたらいい」と、気負わず再スタートをきる。