リオ五輪金メダルの川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)と友香子(20=至学館大)の姉妹が、日本の優勝に貢献した。

 昨年12月の全日本選手権で同時優勝した姉妹は、各階級2人がエントリーする団体戦で62キロ級の梨紗子が決勝の中国戦など3試合、59キロ級の友香子も決勝を含む3試合に出場。2人合わせて6戦全勝と大活躍した。

 大会前には至学館大監督でもある栄和人強化本部長(57)のパワハラ騒動が起きた。梨紗子は大会初日の試合後に「自分を育ててくれた人。私の中では、変わらない」と栄監督について話した。これまでは常にセコンドにいた師が不在だったが世界女王の貫禄を見せつけて「監督なら何を言うかを考えながら戦った。しっかりやりました、と報告したい」と話した。

 スタンドでは元世界選手権代表の母初江さんが姉妹を応援した。「2人で団体戦に出るのが初めてだったので、優勝できてよかったですね。梨紗子はメンタルも強くなって安心して見ていられたけれど、友香子が心配でした」と笑顔で話していた。