平昌(ピョンチャンオリンピック)五輪代表の田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)が80・17点にとどまり、14位発進となった。

 冒頭の4回転サルコーは成功させたものの、最後のトリプルアクセル(3回転半)が空中でほどけて2回転半となった。「ジャンプは全部心配だった。スケーティングから勢いがなかった」。演技後は無表情となり、礼をする際に顔をしかめた。

 五輪では18位とふるわず、大会前には「今回頑張らないと自分の出る分(の出場枠)がなくなる」と来季の世界選手権の枠を強く意識していた。日本の上位2人の順位合計が「13」以内で得られる3枠を目指し「フリーではもっと逆転する気持ちでやらないといけない」と自らを奮い立たせた。