2018年のF1開幕戦オーストラリアGPのフリー走行が3月23日行われ、開幕前テストで好調が伝えられていたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分23秒931でトップに立った。

 ハミルトンは、「良い1日だったね。開幕戦では何がどうなるか分からないものなんだ。クルマ、タイヤがサーキットに対してどう反応するか、フィジカル的にどうかといったことは、実際に走ってみなければ分からない。だけど今日の僕らは正しい第1歩を踏み出すことができたと思う。タイム的には接戦だけど、その方がエキサイティングだし良いことだと思う。ドライビングを楽しんだよ」

 しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンが0.127秒差で2位、フェラーリのキミ・ライコネンが0.238秒差で4位に続くなど3強は混戦模様を呈している。さらに中団グループで好調とみられていたハースはロマン・グロージャンが0.717秒差の6位、テストでトラブル続きだったマクラーレンはフリー走行1回目で排気管にトラブルを抱える場面はあったものの1日で44周を走ったフェルナンド・アロンソが8番手のタイムを記録して面目を保った。

 トロロッソ・ホンダは、午前中にブレンドン・ハートリー車にマイナートラブルが発生し調整作業を必要とされ時間を失ったものの、ハートリーは1日で57周を走破して16番手タイム。ピエール・ガスリーは64周を走行し、17番手タイムとなった。

 ハートリーは、「午前中は少し時間を失ったけど、午後のセッションで取り戻すことができたね。たくさんテストをこなすことができたから、そのデータを分析して今日のポジティブな点とネガティブな点をしっかりと洗い出す必要がある。明日の中団グループはとてもタイトな争いになると思うから、すべてをきちんとまとめ上げる必要があるね」

 ガスリーは、「クルマのフィーリングは良かったしマシンバランスもパワーユニットも特に問題はない。順調なかたちで準備が出来たと思う。ただアタックラップで少しセッティングに問題があってマシンの全てを引き出し切れなかったから、僕らにはまだ伸びしろはあるし、これからしっかりとデータを分析して明日に備えたい。ここは追い抜きが難しいサーキットだから、予選で少しでも上のグリッドを取ることが何よりも重要だからね」(米家峰起通信員)