フィギュアスケート世界選手権(イタリア・ミラノ)の男子ショートプログラム(SP)で5位につけた平昌五輪男子銀の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が23日、翌日のフリーに向けた練習を行った。

 フリー「トゥーランドット」の曲に合わせた練習では五輪と同じ4回転ジャンプ3種4本の構成を披露。ただ、冒頭の4回転ループで転倒、続く4回転フリップが回転不足になるなど不安が残った。SPで見事に決めていた4回転トーループはこの日も好調で、4回転フリップは2本成功。ただ、4回転ループは1本も決まらなかった。

 右足甲を痛めている影響で、SPでは冒頭の4回転フリップを同トーループにするなどジャンプの構成を落とす安全策を取って、5位に沈んだ。今大会は、来年さいたま市で開かれる世界選手権の枠がかかっており、最大3枠の確保には上位2人を合わせ「13」以内が必要。現在5位の宇野と11位の友野と合わせ「16」で、順位をあげなければ15年大会以来3季ぶりの2枠となってしまう。

 「枠もあるので、構成を攻めたい」と話していた通り、フリーでは4回転3種4本への挑戦が濃厚だ。3枠確保、逆転の初優勝に向け、さらにジャンプの精度を高めていく。