アイスダンス平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)15位の村元哉中(25)、クリス・リード(28=木下グループ)組が自己ベストの65・65点で10位につけ、上位20組による24日のフリーに進出した。

 課題としていた動きを合わせて回る動き「ツイズル」をきれいに決め、アクロバティックに女性の体を動かす「リフト」でも、1・20点の加点を獲得。会心の演技に2人は笑顔で手を合わせた。村元は「今季最後の試合でいいショートができて良かった」と充実の表情を浮かべた。

 結成3年目で、ようやく目標のトップ10入りが見えてきた。1年前の世界選手権は、SD23位でフリーにさえ進めなかった。だが、今季はクリスの膝の故障が癒えたことで十分に練習が積め、「何も話さなくても考えていることが分かってきた」(村元)と一体感も増した。

 今年1月の4大陸選手権で日本勢初の3位に入るなど急成長し、五輪でも日本勢最高タイの15位。村元は「4大陸と五輪で、世界に認めてもらえて自信がついた」。クリスも「前のシーズンとは全然違う。いまは強いチームです」と胸を張る。24日のフリーで披露するのは、2人のこれまでの歩みを桜の一生に例えたプログラム。村元は「思いきりやったらトップ10を達成できると思うので、頑張りたい」といきいきと語った。