平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダリストでショートプログラム(SP)2位のアリーナ・ザギトワ(15=ロシア)が、フリーで3度も転倒した。今季ワーストの128・21点で7位にとどまり、初の世界選手権は合計207・2点の5位に終わった。

 五輪で勝利のカギとなった、ジャンプをすべて後半に跳ぶ高難度のプログラムが、今回はあだとなった。後半最初の3回転ルッツで転び、直後の連続ジャンプの2本目でも転倒。さらに3回転ルッツのあとの3回転ループも転倒。次から次へとジャンプが訪れるため、焦った様子のまま立て直すことができなかった。回転不足などもかさみ、7つのジャンプ要素のうち、5つが失敗となった。

 終盤には泣きだしそうな表情を浮かべ、演技を終えるとリンク脇にいたエテリ・トゥトベリーゼコーチの胸に飛び込んだ。金メダリストとはいえ、まだ15歳。SPの後には、五輪の後にイベントが続き、「練習に戻るのが難しかった」と話していた。演技後は、ミックスゾーンにも姿を現さなかった。