フィギュアスケート女子で将来が期待される本田紗来(さら、10=京都醍醐ク)が24日、来季の新プログラムを初披露した。

 京都アクアリーナで行われたA級幼年女子で76・41点を記録して優勝。姉真凜(16)に借りたピンク色の衣装で3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプなどを決め、「ベビーフェース」を笑顔で演じきった。

 今季は全日本ノービス選手権のノービスB(6月30日時点の満9~10歳)を制し、初めての日本一をつかんだ。4月4日の誕生日で11歳を迎えるため、来季は小5ながら、小6や中1に交じってノービスA(同満11~12歳)に名を連ねることになる。新しい挑戦に向けては「1つ上とか2つ上のお姉さんと一緒になる。追いついていけるように、離されないように頑張りたい」と意気込んだ。

 2月の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)は自宅でテレビ観戦した。14年ソチ五輪は小学校入学前の出来事で「羽生選手が1位ですごいっていうのは聞いていたけれど、オリンピックがどういうものかあんまり分かってなかった」と頭をかく。今回は一緒に練習する宮原知子(関大)が4位入賞する姿などを目に焼き付けた。

 4年後の北京五輪は前年の21年6月30日までに15歳という年齢制限に届かず、見据えるのは8年後の26年五輪となる。

 「絶対に行くって決めているから、夢とかじゃなくて目標。スケートをしている選手はみんな(五輪出場の)夢を持っていると思うので、誰よりもそのことを思って、絶対に8年後に行きたいです」

 柔らかい表情こそ変わらないが、五輪への強い思いを言葉に込めた。