アメリカンフットボールの日大の選手が悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた問題で、日大教職員組合は21日、一連の騒動で低下した社会的信用を回復するため、真相究明、大学改革などを求める声明文を同大の人事部に提出した。

 提出後に取材に応じた教職員連合の菊地香執行委員長(52)は、同大が会見を行っていない現状に対し「ちゃんと社会に対して説明すべき」と語気を強めて訴えた。「在学している学生、卒業生がこの大学に来て良かった、卒業して良かったと思っている学生がほとんどの中、こういった問題が起きてしまったことが非常に残念。今後こういったことが起きないように、大学運営に関して見直していただきたい、という趣旨です」と声明文を出した理由を説明。「運動部の学生さんがそういうイメージで取られてしまうのが非常に心外で、普段だったらそういうことを気にしない学生たちが『我々はそういう部ではない』と学生同士であえて確認している」と教員の立場から見える現状を話し、「早くこういう問題が解決してくれたらいいなと思います」と苦しい胸の内を明かした。

 教職員組合は、後日記者会見を開き、組合の意見や詳細については改めて説明するとしている。