アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた日大の選手の会見が22日、都内の日本記者クラブで行われた。

 会見に出席したのは日大の宮川泰介選手(20)。丸刈り頭で報道陣の前に現れた。

 冒頭で西畠正弁護士は、今回の会見について「顔を出さない謝罪はないと会見を決意した」と説明。また「反則行為の指示があったことを明らかにするのが会見の趣旨」と述べた。

 この選手は6日の試合で、パスを投じた後に無防備だった関学大QBに背後から激しくタックルした。内田正人前監督(62)は、今回の件の責任は自分にあるとして、19日に辞任を表明したが、この危険なプレーを指示したか否かについては、言及を避けていた。

 21日には関学大QB選手の父親が記者会見。「(日大選手が)なぜあそこまで追い詰められたのか、(内田前監督が19日に行った)会見で一言いただきたかった」と話し、大阪府警池田署に被害届を提出したことを明かしていた。