日本大が23日、都内の同大本部で、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則で関西学院大の選手を負傷させた問題で、内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)の会見を開いた。

 会見の最中に、司会を務めた大学関係者が質疑応答を再三、止めようとしたことに対し、報道陣が怒り、言い合いになる場面が繰り返された。

 午後9時36分、それまでも会見の打ち切りを示唆してきた司会が「終わらせますよ」と告げると、報道陣から「1人、質問は1つにしますから続けて欲しい」、「会見を続けるか、監督に決めて欲しい」と要求が出た。

 午後9時44分には、司会が再び「終わります。全員からは聞けない」と言うと、報道陣から「(会見を)みんな見てますよ?」と打ち切りに対する疑問と怒りの声が出た。

 司会が「同じ質問が多い」と一蹴しようとすると、報道陣から「あなたの(打ち切り)発言で日大のブランドが落ちますよ!」と怒りの声が飛んだ。それに対し、司会者が淡々と「(ブランドは)落ちません」と答えると、とげとげしい雰囲気だった会見場内の各所で笑いが起きた。その中、内田前監督が「質問にお答えします」と応じた。

 結局、会見は内田前監督と井上コーチが講堂を退席した午後10時6分に終わった。2人が姿を現した午後7時57分から、2時間9分が経過していた。【村上幸将】