日本大の大塚吉兵衛学長が25日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題で、同日午後3時半に都内の同大本部でで記者会見を開いた。

 大塚学長は、アメリカンフットボール部の今後について「永久の停止とは考えていない。できる限り早く活動を再開して欲しい」と活動の早期再開を望んでいると語った。

 一方で、関東学生アメフト1部チームの緊急監督会議が24日夜、都内で行われた中では、日大の指導環境に改善がなければ秋のリーグ戦での対戦を拒否する方針も示されている。秋のリーグ戦の出場については「検討中で自粛。スポーツの安全対策を、大学の運動部全体に掲げたい。そういう姿勢が出来ない限り、活動再開などは発言できない」とも語った。

 活動を自粛している部の再開に当たり「学生たちが、どういう部にしたいのか、コーチについてどう考えているか十分調査して、どうしていきたいか気持ちを聞き、実情をしっかり把握して対応したい」と学生の意向を重視する姿勢を示した。「今回は、そうしてあげたい」とも強調した。

 またアメリカンフットボール部に限らず、全運動部において、大学職員が務める部長、副部長が監督、コーチ陣、選手に直接、会って調査を進める考えを明らかにした。【村上幸将】