アメリカンフットボールの定期戦で日大選手の悪質タックルを受けた関学大2年生QBの父親である奥野康俊氏(52)が26日、兵庫県西宮市内の関学大で記者会見に出席した。

 奥野氏は「(日大の一連の対応に関して)憤りから不信感、そして悲しみに変わっている。大人の都合で子どもの悲しい姿を見たくない」と心境を吐露。今後、告訴するかどうかは家族や大学側と検討して決めたいと話した。

 また、現在提出している被害届の被疑者となっている日大・宮川泰介選手には寛大な処分を求める嘆願書を提出する意向だ。

 6日に都内で行われた日大との定期戦で、悪質タックルにより負傷退場した関学大QBと父親の奥野氏は、21日に大阪府警池田署に被害届を提出。22日には、悪質なタックルを行った日大の宮川泰介選手(3年)が、その背景に指導者の指示があったことを告白し、23日には内田正人前監督(62)と井上奨前コーチ(30)が会見。宮川選手の発言主旨を否定していた。

 これらの流れを受け、奥野氏は、24日に自身のフェイスブックを更新し「前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、かわいそうでなりません」と内田前監督の発言内容を非難。さらに25日には、被害選手である息子に危害を加えるという情報が入っていることを、フェイスブック上で明かしていた。