日本アメリカンフットボール協会定例理事会が、26日に都内で開催された。

 決算、事業計画などの予定されていた議題を審議後に、関東学生連盟の柿沢理事長ら3人が会議途中で入室。日大の反則問題について、約1時間にわって経緯と途中経過の報告を受けた。会議では関学大の会見の一部も流されたという。

 国吉会長は「ここは処分などを決める場ではない。協会として何ができるかを議論した」という。月内に決まる連盟の最終処分に加え、日大の第三者委員会、警察の動きを「重大な決意を持って見守っている」と話した。

 約6時間の会議で議論の末に「原点に戻ってフェアプレー精神を徹底したい」と、協会として「フェアプレー宣言」を打ち出すことを採択した。さらにフェアプレー推進委員会を設置し、外部の専門家を交えた再発防止とフェアプレーの2つのワーキンググループを始動させた。

 これまで検討してきた未経験者の女性理事として、バレーボールのヨーコ・ゼッターランド氏を選任し、内部通報の外部窓口も設置した。女性理事については今後あと1人を加える定款の改定も決めた。また、倫理懲罰規定の対象にチームも加える規約改定なども決議した。いずれも6月の社員総会で承認を経て正式決定する。