五輪3連覇の吉田沙保里(35=至学館大職)が、初めてセコンドについた。

 栄和仁監督の「定位置」に陣取ると「緊張しました」と言いながら的確なアドバイスで至学館大勢の2階級制覇をアシスト。かつて自身が世界を制した階級、55キロ級の向田真優(20=至学館大)について「半年で強くなった。以前は守りに入って自滅することがあったけれど、今日はよかった」と後輩を評した。 

 いつもはスタンドから声援だが、この日は目の前で行われる生の試合に興奮。「ちょっと血が騒ぎます」と話ながらも、自身の復帰については「そんな簡単なものじゃないですよ」と苦笑いしていた。