フィギュアスケート女子で3回転半(トリプルアクセル)ジャンパーの紀平梨花(15=関大KFSC)が15日、新シーズンのシニアデビューを正式表明した。

 神戸ワールド記念ホールで行われた「ファンタジー・オン・アイス」に出演。「La Vie En Rose」で滑らかなスケーティングを披露し、ショーの終了後に「平昌五輪を見て、すごくモチベーションが上がった。シニアに上がるので、北京(五輪)に向けて、1シーズンを大切にしたい」と22年の大舞台を見据えた。

 シニア1年目のフリーは「ビューティフル・ストーム」と発表。振り付けを終え「波の音や雷の音で美しい曲。地球のイメージ」を感じているという。

 世界を見渡すとロシアの13歳トルソワが、4回転のサルコーとトーループを試合で成功。女子にも「4回転時代」の到来が予測される中、紀平もすでに練習で決めている4回転サルコーの実戦投入を視野に入れている。「トリプルアクセルは必ず入れて、4回転も国内の大会とかで入れていこうかなと思っています」。その言葉は力強く、たくましい。

 17-18年シーズンは年齢制限で平昌五輪の出場資格がなかったが、ジュニアながら17年12月の全日本選手権で3位。五輪代表の宮原知子、坂本花織に続く成績を残した。日本女子屈指のジャンパーにとって、力試しの新シーズンとなりそうだ。