日大アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で、同部OB会がチーム再建に向けた委員会を設置することを決めた。

 16日、都内で約130人のOBが集まった総会で承認されたもので、9月のリーグ戦復帰を念頭に置き、OBとしての再建案をまとめる組織になる見通し。委員会のメンバーは8人。現役選手や父母会の意見を取り入れながら、指導体制を含めて委員会の再建案をまとめるとしている。

 報道陣の取材に応じた委員会メンバーの1人となるOBは「審判の講習や安全面のことなど、OBとしてやれることはある。もれのないように委員会で決めていきたい」と説明した。関東学生連盟から除名処分を受けた内田正人前監督や資格剥奪となった森琢前ヘッドコーチら中心的な役割を担っていた指導者が辞任し、現在も選手は個人で練習する状況が続く。大学側が新たな監督やコーチにOBを起用せず、外部から採用する方針とされる。同OBは「OBとしても(指導者の候補は)準備しないといけないでしょう。考えなくてはいけない。なるべく早く練習できる体制づくりをしないといけない」と強調していた。