日本バスケットボール協会(JBA)は24日、都内のホテルで臨時理事会を開き、元女子日本代表の大神雄子さん(35)が、アンバサダーに就任することを決定した。JBAのアンバサダーは初で、任期は設けず、広く競技の振興、普及などに務めていく。3月下旬に現役を引退後、4月に三屋裕子会長から打診があり承諾した。

 上下黒のスーツ姿だった大神さんは、「海外に行くことも多く、競技をいろんな国で見て、もっと日本のバスケットボールが向上できるのではと思い、ぜひ引き受けさせてほしいと思った。選手の思いを協会に入れて、一緒に変化していければ」と抱負を語った。

 「松岡修造」になる!? 大神は競技の盛り上げにまさに前のめり。27年の競技人生で培ったすべてを熱く注いでいくつもりだ。「松岡修造さんみたいに応援するというよりは一緒に戦う感じ。そういう部分を見せたい」と思いは強い。

 29日にはワールドカップのアジア地区1次予選が千葉で行われる。大神さんは「走って行きます、いや、車で行きますけど…。走っていく気持ちで」と現役時代と変わらぬポジティブな姿勢で、今度は陰からバスケ界を支えていく。