世界28位の錦織圭(28=日清食品)が、33年佐藤次郎以来、日本男子85年ぶりの4強入りを逃した。過去2勝13敗と苦手にしている元世界王者で同21位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6で敗れた。しかし、自身初のベスト8に進み、4大大会すべてで8強以上を記録した初の日本男子になった。錦織は一時帰国し、夏のハードコートシーズンに備える。次戦は、30日開幕のシティオープン(米ワシントンDC)の予定だ。

 主な一問一答は次の通り。

 -攻めていく作戦だったか

 錦織 なかなか簡単ではなかった。この芝でも、思った以上にディフェンスがよくて。深いボールがかなり返ってきた。攻めきれなかった。

 - 崩し方が難しいか

 錦織 やっぱり何かが足らない。本当にフリーポイントをなかなかくれない選手で、精神力もかなり使う。

 -チャンスはあった

 錦織 最後まで、ずっとチャンスは来ると思ってやっていた。3セット目も、先にブレークチャンスが来た。あそこを取っていたら、自信もついて、またプレーも変わっていたかもしれない。

 -第3セットで薬をのんだ

 錦織 ひじがそこまでよくはなかった。試合前から飲んでた。薬のおかげで多少、気が紛れてはいた。

 -収穫は

 錦織 芝でいいテニスができたというのは、ちょっと自信になった。ベスト8は当たり前なので、この芝で自分のテニスを見つけ出せたことは、大きな収穫。

 -ハードコート・シーズンに向けて

 錦織 まだハードで、今年、全然、いい試合ができてない。もう1回、ハードコートでしっかり勝つ試合がこなせれば、自信もついてくる。ただ、気は楽。守る(世界ランクの)ポイントがないので。

 -今後の目標は

 錦織 ツアーファイナル(最終戦出場)は、まだ目指している。そのため、自然とハードコートの結果は大事になってくる。この結果をバネに、最後、狙える位置まで行きたい。