連日の金メダルに日本列島が揺れる。国際オリンピック委員会(IOC)は18日、スイス・ローザンヌでの理事会で20年東京オリンピック(五輪)の競技日程を承認した。大会組織委員会が提出した日程は柔道、体操を前半に、レスリング、空手を後半に組み込んだもの。細かい種目の日程は未定だが、過去の大会などを参考に日刊スポーツが予想すると、君が代が毎日流れる「夢日程」が完成した。開幕まで24日であと2年、「東京五輪」が見えてきた。

 史上最多33競技339種目が行われる大会の目玉は「毎日金メダル」だ。招致段階で前半だったレスリングを後半に実施。柔道の金ラッシュを受けてスタートする日程に変更された。急成長で金メダルの期待が高まる卓球とバドミントンはなるべく決勝が重複しないように作成。組織委員会の考えは「メダルマッチをできるだけ多くの人に見てもらう」(室伏広治スポーツディレクター)だった。

 種目ごとの詳細な日程は来春予定の入場券の一般販売開始に向けて策定されるが、前回リオ五輪などを参考にすると「夢日程」が見えてくる。柔道は前半の軽量級から金量産。体操は男子団体総合、個人総合に日本勢連覇がかかる。調整中の水泳も前半。中盤は卓球とバドミントンがあり、後半はレスリングと体操種目別。追加種目の空手などにも金メダル候補が並ぶ。

 さらに、日本中が熱中する団体球技にも期待。確実に盛り上がる野球は7月29日に福島でスタート。男女サッカーなども勝ち上がるたびに注目度も高まる。閉会式の8月9日は競技も少なく厳しいが、男子マラソンやバレーボール女子に期待したい。連日の金メダルラッシュで猛暑の日本列島がさらに燃え上がる。