阿部兄妹に負けない!! 柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)女子52キロ級代表の志々目愛(24=了徳寺学園職)が19日、阿部兄妹をライバル視した。

 千葉・浦安市で行われた所属の了徳寺学園壮行会に出席。激戦階級の女子52キロ級は代表2人が派遣され、男子66キロ級世界王者の阿部一二三(20=日体大)の妹、詩(18=兵庫・夙川学院高)も出場する。20年東京オリンピック(五輪)に向けて阿部兄妹が注目される中、対外国人選手40連勝中で2連覇を狙う志々目は「ほかの兄妹に負けないよう頑張ります」と闘志を燃やした。

 志々目の兄の徹(26=了徳寺学園職)は、ジャカルタ・アジア大会60キロ級代表で、柔道界では「志々目兄妹」として広く知られている。しかし、妹が先に世界女王になったことで「愛のお兄ちゃん」として紹介されることが増えた。徹は妹の活躍について「(世界女王になって)うれしかったけど、後から悔しい気持ちも生まれた。東京五輪につなげるためにも(アジア大会は)絶対に負けられない気持ちがある」と気合を入れた。