NBAのグリズリーズは20日、ジョージワシントン大卒の渡辺雄太(23)と、下部リーグでプレーしながら一定期間NBA昇格が可能な「ツーウエー契約」を結んだと発表した。世界最高峰のNBA出場を果たせば、日本人では2004年にサンズでプレーした田臥勇太(栃木)以来、2人目となる。

 下部リーグにあたるGリーグのチームに所属しながら最大で45日間、NBAでも登録が可能な契約で、米メディアによると契約期間は2年。

 渡辺は香川・尽誠学園高からジョージワシントン大に進学。4年生のシーズンでは同大の所属するアトランティック10カンファレンスの最優秀守備選手に選ばれた。6月のNBAのドラフト会議では指名されず、今月半ばまで若手が集う登竜門のサマーリーグにネッツの一員として参加していた。

 ◆渡辺雄太(わたなべ・ゆうた)香川・尽誠学園高時代に全国高校選抜優勝大会で2011年から2年連続準優勝。14年9月に米ジョージワシントン大に進学し、全米大学体育協会(NCAA)1部で1年目から活躍。大学最後の17〜18年シーズンはアトランティック10カンファレンスで最優秀守備選手に選ばれ、5月に卒業した。ガード、フォワードをこなせるオールラウンダー。203センチ、87キロ。23歳。香川県出身。

 ◆ツーウエー契約 米プロバスケットボールNBAで2017年に発効した新たな労使協定により、17〜18年シーズンから導入された。各チームは2人までツーウエー契約を結ぶことができる。主に下部のGリーグのチームに所属しながら、レギュラーシーズンの最大45日までNBAのチームに加わることができる。4年以上のNBA経験がある選手はこの契約を結べない。