混合ダブルスの決勝戦に進出した南北合同チームは中国ペアを3-1で破り、優勝した。朝鮮半島を描いた「統一旗」を振りながら応援した市民から大歓声が送られた。

 優勝したのは、韓国男子の張禹珍選手と北朝鮮女子のチャ・ヒョシム選手。最初のゲームこそ落としたが「私たちは一つ」「コリア頑張れ」との大声援にも後押しされ、残りのゲームを連取。優勝の瞬間は観客も総立ちになり喜びを分かち合った。

 張選手は「人生で一番記憶に残る大会となった。もし今後合同チームが結成されるならまたチャ選手と組みたい」と笑顔。試合を観戦した韓国の趙明均統一相は「2人の姿勢は、これからの南北関係を発展させる力になる」とねぎらった。

 聯合ニュースによると、卓球の南北合同チームの優勝は1991年に千葉市で開かれた世界選手権以来。熱戦を見守った大田市の李秉鉉さん(65)は「南北が一つになった勝利で歴史に残る。統一が近くなった気がした」と感激していた。