「カーターフィーバー」の到来だ! ラグビーのトップリーグ、神戸製鋼は22日、神戸市内で毎年恒例の「コベルコラグビーフェスティバル2018」を行った。

 元ニュージーランド代表「オールブラックス」のスーパースターで、新加入のSOダン・カーター(36)は、来日から約1週間で早速ファンと交流。歩けばそこが人だかりとなり、サインを始めると、百数人の長蛇の列ができた。

 照りつける太陽にも負けず、カーターが紳士ぶりを発揮した。ステージで行われた自己紹介は日本語。メモを片手に「私はダン・カーターです。ニュージーランドから来ました。よろしくお願いします」とあいさつ。ファンの心をグッとつかむと、待機場所のテントの周りを老若男女がずらっと囲んだ。

 カーターが会場の外に出てくると、予定には無かった即席のサイン会も。次々と差し出される色紙や帽子などに、丁寧にサインをしたためた。

 カーターは今季、フランスのラシン92から加入。オールブラックスではテストマッチ個人世界歴代最多の1598得点を記録し、国際統括団体であるワールドラグビー(旧IRB)の年間最優秀選手に3度選出されている。

 屋台やステージでのイベントなど、それぞれの持ち場でファンと交流した選手たちも「まだ一緒に練習しているのが信じられない」と口にする存在。今季の開幕戦となる8月31日のNTTコミュニケーションズ戦(神戸ユニバー)を前に、15季ぶりの優勝を目指す神戸製鋼への注目が高まってきている。