卓球のワールドツアー韓国オープンでベスト4入りした石川佳純(25=全農)が22日、羽田空港に帰国した。大会では、準々決勝で3連敗中だった伊藤美誠(スターツ)を4ー0のストレートで撃破。準決勝は、2月のワールドカップで敗れている世界ランキング1位の朱雨玲(中国)に0-4で返り討ちにあったとはいえ、充実した大会になった。「全体的にプレーが良かった。美誠ちゃんは今、大活躍しているので勝てたことは自信になるし、うれしい。1カ月、国内で練習した成果を出せた」と納得の表情を浮かべた。

 パワーアップが好調の要因だ。半年前からウレートトレーニング練習を週2回必ず入れることを自分に課し、ハードに追い込んできた。その成果で体重も1・5キロ増加し、体重は人生マックスまで筋力アップ。それでいて「体は動いていた」と話すように、パワー+キレが出てさらなる進化を遂げた。「試合が続いてもウエートはやるようにしている。足が太くなったと言われます」と笑顔を浮かべる。

 24日は大目標の20年東京五輪までちょうど2年になる。「1日1日、充実した日を過ごして、後悔のない日々を送りたい」と気を引き締める。23日には同ツアーのオーストラリア・オープン出場のため、再び日本を離れる。日本女子の大黒柱は、大舞台まで階段を上り続ける。