14番グリッドスタートのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が大逆転優勝を果たした。

 レースはポールポジションのセバスチャン・フェッテル(フェラーリ)がリードし優勝に向けてひた走っていたが、レース終盤に入って突然の雨に見舞われ、52周目にコースオフしてクラッシュ。これでセーフティカー導入となり、スタートから長くタイヤを保たせながら中団勢を抜いて順位を上げてきたハミルトンがトップに浮上。そのまま勝利をもぎ取った。

「奇跡は起きるものなんだね。あのポジションからのスタートでは優勝なんて本当に難しいと思っていたし、実現するのはかなり難しいことではあったけど、僕は信じていたんだ。チームが素晴らしい仕事をしてくれて、素晴らしいクルマを仕上げてくれた。そして僕はプッシュし続け、信じ続けたんだ」

 後方グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダ勢も雨に翻弄されながらも、ウエットタイヤからドライタイヤに交換するタイミングを上手く決めたブレンドン・ハートリーが一時9位まで浮上。最後はハースに抜かれたものの10位に留まって今季2度目の入賞を果たした。ピエール・ガスリーはパワーユニットのスペアを確保するために新品を投入し最後尾スタートだったが、途中コースオフを喫する場面があり14位に終わった。