柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)男子60キロ級代表で2連覇を狙う高藤直寿(25=パーク24)が23日、グランプリ(GP)ザグレブ大会(27~29日、クロアチア)に向けて羽田空港を出発した。

 スペインでの国際合宿から帰国した今月7日には減量苦の不安を口にしてたが、猛暑も高じて「減量はやりやすかった。順調です。久しぶりの60キロ級の戦いなので感覚を戻して、強さを出していきたい」と順調な調整ぶりをアピールした。昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会を制して世界代表に内定。その後、2大会に出場したが、60キロ級での試合は8カ月ぶりとなる。

 スペイン合宿後は、1人で都内の味の素ナショナルトレーニングセンターにこもって「体重調整合宿」を2週間行った。大会前の初の試みで、出稽古の他、炎天下の中でサウナスーツを着てランニングや、食事調整などを図った。2カ月後に迫る世界選手権に向けて「ザグレブ大会で体を慣らして良い準備をしたい。パワーはついていると思うので、あとはしっかりと実力の差を見せつけるだけ」と気合を入れた。