日本ボクシング連盟に対し、都道府県連盟の幹部や歴代オリンピック(五輪)選手ら333人から告発状が出されている問題で、渦中の山根明会長(78)が2日午前、フジテレビの電話取材に応じ、そのもようが同日、「プライムニュース イブニング」で放送された。

 山根会長は、12年にはロンドンオリンピック・ミドル級で金メダルを獲得したWBA世界ミドル級王者村田諒太が28日に更新したフェイスブックで「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません。新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです」などとつづったことに「大きなショックを受けた」と語った。

 山根会長は「村田がね、『古き人は引退してくれ』と言ったことに大きいショックを受けたね。あの子には愛情を与えて金メダルを取らせた」と失望をあらわにした。その上で「連盟がしっかりしないとメダル取れない。『山根会長のおかげで取れた』と言って金メダルを首にかけてくれて、私は泣いた。そう言った人間が、なぜにそういう談話を出したか?」と批判した。

 そして「私は選手に、愛を持って接している。選手、役員も会長にピリピリしている…そんなことはない。愛情を注ぐのが一番大事」と強調した。