日本ボクシング連盟の山根明会長(78)は、都道府県連盟幹部ら333人が提出した告発状に対し、法的措置を取る可能性について「考えている。名誉毀損(きそん)ですね」と述べ、対抗手段を検討していることを明らかにした。2日、フジテレビの電話インタビューに応じ、告発状について「全部がウソや」と真っ向否定。「“つくり”だね。だから受けて立つ」と強い口調で言い、近日中に大阪で会見する意向を示した。主なやりとりは以下。

 ◆過剰接待 「ありません。『連盟からそういう要求の文書がきた』と言ってますけど、(中略)文書を出したことはありません」。

 ◆不正判定 「ありません。だから審判委員会に聞いてください。私はそういうことに一切タッチしていません。岩手(国体)で(奈良の選手が)2回ダウンして(勝ったことも)プロは1回ダウンしたら2ポイントリードがつきますけど、アマチュアは(ダウンも)クリーンヒットの1つなんです。ポイント制ですから」。

 ◆助成金の不正受給 リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)代表の15年のJSC助成金対象者となった成松選手に、山根会長が240万円を「3人で分けなさい」と指示した件。「私自身が3等分しなさいと言いました」「そこまで認識不足でしたから、選手のところにいくことに関して、そういう感覚を持っていませんでした」。160万円を返金したことに、「時計を売りました」「ロレックスです。自分の息子が買ってくれた、大事なロレックスの時計を息子に内緒で売りました」。

 ◆村田諒太 「『もう古き人は引退してもらう』ような、そういう表現で私に対して言ったことに関して、大きいショックを受けたね。あの子には愛情を与えて金メダルを取らせたんですよ」。

 ◆体調 高校総体開会式を病欠していた理由を、3日前に大腸ポリープ摘出手術を受けたと説明。「8個取りました。タイミングがね、そんな大騒ぎになると思わなかったね。だから(開会式は)最初は行くつもりで段取りしたんですけど、出血があったんでね」。