2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が3日夜、都内で日刊スポーツの取材に応じ、日本ボクシング連盟の問題に対し「個人的に言えば残念だ」と述べた。アスリートの気持ちをおもんぱかり「選手が一番かわいそうだ。ボクシングというのは過酷なスポーツだからね」と語った。

 東京五輪開幕まで2年を切り「スポーツに対し、国民の気持ちが盛り上がってきたところ。(国や都の)公金も投入されているから」と残念そうに語った。

 JOCが同連盟に対し、第三者委設置を要求したことについて、「責任逃れのようにも見える。JOCが主体を持って判断すべきだ」と苦言を呈した。

 組織委は東京五輪の開催準備をする団体のため「選手が気持ち良く競技が出来るように整えるのが仕事」と話し、競技団体を指導する権限はないとした。