東京五輪新競技スポーツクライミングの野口啓代(29)、楢崎智亜(22=ともにTEAM au)が14日、W杯のボルダリング最終戦(17~18日)が行われるドイツ・ミュンヘンに向けて出発した。

 今季3勝を挙げた野口は通算21勝で、アンナ・シュテール(オーストリア)が保持する男女通じての最多記録の22勝に王手。年間ランキングでは野中生萌が500点で1位で、野口は5点差の2位。2人のうち最終戦で上位につけた方が年間女王という争いで、野口は「今の自分の全力を出して1本1本後悔ないトライをしたい」と笑った。

 ミュンヘン大会後は、リード、スピードも含めた3種目の複合で争われるジャカルタ・アジア大会に出場する。13日には日本代表の結団式にクライミングチームとして初めて参加した楢崎智は「改めて気合が入った。緊張感があったけれど、まずはミュンヘンのW杯に集中していく」と目の前の試合に意気込んだ。