日本体操協会のパワハラ行為を告発した体操女子リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)代表の宮川紗江選手(18)のサポートに乗り出した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(73)が30日、日刊スポーツのインタビューに応じ、その真意を明かした。

-今回の支援の経緯は

高須院長 経緯も何も、いじめられているアスリートを応援するのは、ぼくの習性。宮川選手はかわいそうな状況で頑張っている。

-どんな支援を考えているのか

高須院長 宮川選手のスポンサー企業が下りてしまった。まず、その代わりをしたい。練習場に困っているなら、その確保にも協力したい。

-宮川選手本人と連絡は取れたのか

高須院長 連絡はご本人、ご両親、コーチともとれている。宮川選手とはラインアドレスも交換した。宮川選手はまだ18歳。今後はご両親とも相談していきたい。

-騒動が連発している日本スポーツ界に思うことはあるか

高須院長 選手ファーストではなく、選手が1番粗末にされているように見える。(協会の)会長、理事が(飛行機の)ビジネスクラスで、選手はエコノミーというところも多いようだが、どうなのだろうか。

-宮川選手の支援はいくらぐらいを考えているのか

高須院長 困っていることは何でも助ける。いくらかかってもいい。

宮川選手は29日、自らへの暴力行為で日本体操協会から無期限の登録抹消と味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)での活動禁止処分を科せられた、速見佑斗コーチ(34)に関する一連のパワハラ騒動について、都内で会見を開いた。宮川選手は会見の中で、日本体操協会の塚原女子強化本部長らからパワハラ行為があり、同本部長が女子監督を務める、朝日生命体操クラブに加入させられそうになったなどと語った。