平昌五輪フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が30日、カナダ・トロントで練習を公開し、今季の新プログラムを発表した。ショートプログラム(SP)は「秋によせて」、フリーは「Origin(オリジン)」。SPはジョニー・ウィアー氏が過去にフリーで演じたもの、フリーはエフゲニー・プルシェンコ氏が「ニジンスキーに捧ぐ」という題名で使用した曲を土台にしており、2人に憧れてスケートにのめりこんだ少年時代への原点回帰をテーマとした。

昨季までを「自分のスケートをしなくてはいけないとか、期待に応えなくては、結果を出さなくてはというプレッシャーがあった」と振り返り、今季は「初心に帰り、自分のために」滑ると語った。フリープログラムについては「自分がこれから挑戦したいアクセル(4回転半ジャンプ)だったり、スケートを楽しむこと自体を感じ、自分のスケート人生の始まり、根源を感じながら滑りたい」。夢の4回転半ジャンプは、まだ実戦で入れる予定はないが「今季中には入れたい」とした。