テニスの全米オープンで、日本人初の4大大会シングルス女王となった大坂なおみ(20=日清食品)が13日、帰国し横浜市内で会見を開いた。

質疑応答の中で、大坂に「日本語でメッセージを」とリクエストが相次いだ。大坂は「こんにちはぁ~お寿司はすごいおいしい。いつもありがとうございます!」などと言い、笑みを浮かべて手を振った。

日本では、大坂が日本語でストレートに語る言葉、メッセージへの反響が大きい。そのことについて、何を考えて語っているのか? と聞かれると「あんまり考えてない」と日本語で答え、笑った。

日本語を、どうやって学んでいるのか? との質問には「『ガラスの仮面』を見ていた。しばらく紫という言葉が大好きでした」と、少女漫画の名作「ガラスの仮面」を愛読していたこと、劇中に登場する「紫のバラの人」と呼ばれる速水真澄が好きだったと明かした。また「ドラマを見たりYoutubeを見たり」とも答えた。

質疑応答では「日本のテニスや日本人観を変える存在という声もあるが?」という質問も飛んだ。大坂は「私は自分のアイデンティティーは深く考えず、私は私だと思っている。育てられた通りになってきている」と、まず“人間・大坂なおみ”について語った。その上で「テニスに関しては、あまりというか、ほとんど日本のスタイルらしくないと思っています」と答えた。

「日本の子どもたちの憧れの存在となって、テニスが普及して欲しいと思う。日本の子どもたちにメッセージを」とリクエストされると「私を目標にしないでください。それまで責任が取れないです」と言い、報道陣を笑わせた。【村上幸将】