日本アイスホッケー連盟は14日、ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)代表選手も所属する女子アイスホッケーチームの御影グレッズ(北海道清水町)で、指導者によるパワーハラスメント行為があったとして、監督、コーチらの処分を発表した。

小野豊コーチを登録停止3年、小野粧子選手兼コーチを活動停止6カ月、細田秀夫監督を戒告、川端忠仁コーチを戒告とした。今年4月に同連盟の通報窓口に御影グレッズでパワハラ行為が発生しているとの2通の通報文書が届き、懲戒規定に基づき、倫理委員会で調査していた。

同連盟の調査では小野豊コーチは、就任した08年以降、複数の選手に対してスティックでヘルメットを殴る、胸ぐらをつかんだり小突いたりしてリンクから追い出すなどの暴力を行っていた。また、16年のリーグ戦で1人の選手を複数の選手の面前で罵声を浴びせるなどして、同選手を退部に追い込んだ。

小野粧子コーチは小野豊コーチと同調して特定の選手に冷たい態度をとったり、同選手への愚痴を他の社会人選手に言うなどして、当該選手を孤立状態にした。

細田監督は小野豊コーチを監督する立場にありながら、監督を怠り、パワハラ行為を防止しなかった。川端コーチは選手の心身などが侵害されないように選手を保護すべき立場にいたが、パワハラ行為を防止しなかった。