世界344位で、全米優勝の大坂なおみの姉、大坂まり(22)が予選1回戦で敗れた。同156位で第8シードのロットナー(22=ドイツ)に3-6、6-4、3-6のフルセットで敗退した。「調子が悪くはなかったけど、リターンが難しかった」。

第2セット、3-0とリードしたところで、なおみが応援に駆けつけた。「(妹とは)あまり話してないけど、一緒にコンビニに行って、おにぎりを買った」。なおみのバイン・コーチ、茂木トレーナーら、母環さん、父フランソワさんも勢ぞろいし、声援を送った。そのかいがあってか、第2セットを奪い返した。

しかし、最終セットは2-3の第6ゲームで自分のサービスゲームを落とし、先行された。最後は、4度のマッチポイントを跳ね返す粘りを見せたが、5度目のマッチポイントでリターンがネット。力尽きた。

妹の全米決勝は、フランスにいて生中継のテレビを見た。「すごくうれしかった。(妹は)わたしの子どもみたいな感じだから、おめでとう」。妹は、今大会が凱旋(がいせん)試合となるが「上手にやったら誰にでも勝つ。普通にやれ!」と、ドスのきいた声でげきを飛ばしていた。