ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)銀メダルの宇野昌磨(20=トヨタ自動車)がフリー1位の172・05点でショートプログラム(SP)からトップを守り、合計276・20点で3連覇を果たした。3年連続で初戦にベルガモの地を選び、平昌五輪で銀メダルを獲得したこともあって、現地ファンから声援を受けるシーンも多くみられた。

表彰式後には国立のベネチア大で日本語を専攻するマルティーナさんが、駐車場で出待ちをしていた。「去年から宇野選手のファンになりました!」。TシャツはAmazonで購入し、「イタリアは宇野くんが大好き」という手作りのボードを掲げていた。

宇野は演技後に「例年に比べて、一番いい初戦だったんじゃないかなと思います。点数は去年の方が出ていますが、今年の方が手応えというか『自分でつかみとった演技』という実感がある。もっともっと、今シーズン良くなっていくんじゃないかなと思います」と振り返った。宇野の一挙手一投足は、イタリアのファンからも注目されている。(ベルガモ=波平千種通信員)