メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールトゥウインで通算69勝目を飾った。

好スタートを決めたハミルトンは、レース序盤は2位のセバスチャン・フェッテル(フェラーリ)と互角の戦い。しかし14周目にフェッテルが先にタイヤ交換を行なうと、ハミルトンは翌周すぐさまピットインしてフェッテルの前でコース復帰を果たした。フェッテルは後続車両に引っかかっている間にタイムロスを喫し、3周後にピットインしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に逆転を許してしまう。

その後はハミルトンはフェルスタッペンを寄せ付けず61周を走り切って優勝。ハミルトンやフェルスタッペンがソフトタイヤに交換したのに対し、フェッテルは保ちの悪いウルトラソフトタイヤを選んでしまったために、最後まで走り切るためにペースを抑えて走行せざるを得ず、上位に挑戦するチャンスを失った。

日没後のナイトレースとはいえ赤道直下の高温多湿コンディション下で2時間にわたるレースを終えたハミルトンは「とてもタフなレースだったよ。本当に長いレースだった。トラフィックに捕まったときには口から心臓が飛び出そうだったよ。でもなんとかスロットルペダルを踏み続けたんだ。これまでの人生で最もタフなレースという感じだった。でもチームは絶対に諦めなかったんだ。本当に、なんていう1日、なんていう週末だろう!」と語った。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーがスタートで12位までポジションアップを果たしたものの、スタートにハイパーソフトを選ぶギャンブルが上手く行かず、ガスリー13位、ブレンドン・ハートリー17位という結果に終わった。(米家峰起通信員)