全米オープン女王となった世界ランキング7位の大坂なおみ(20=日清食品)が、日本女子史上初の年間ツアー3勝目を目指し、決勝で同8位のカロリナ・プリスコバ(26=チェコ)と対戦したが、4-6、4-6で敗れ快挙はならず、16年に続き準優勝に終わった。


大坂は全米オープンから10連勝中だったが、トップ10の選手と対戦するのは7月のウィンブルドン3回戦の10位ケルパー(ドイツ)以来。この強敵相手に立ち上がりはファーストサーブを決めて順調にキープしたが、第5ゲームで今大会初のダブルフォールトなどのミスでブレークされ、第1セットを失った。第2セットもミスが目立ち、第9ゲームではミスの後にラケットを落とすなど我慢しきれずラブゲームでブレークを許し、最終第10ゲームの最後は諦めたようにボールを追わず、完敗した。


優勝したプリスコバ(右)と準優勝の大坂なおみ(AP)
優勝したプリスコバ(右)と準優勝の大坂なおみ(AP)
懸命に涙をこらえながら準優勝スピーチをする大坂(撮影・横山健太)
懸命に涙をこらえながら準優勝スピーチをする大坂(撮影・横山健太)
リターンする大坂なおみ(ロイター)
リターンする大坂なおみ(ロイター)
試合中にコーチングを受ける大坂なおみ(AP)
試合中にコーチングを受ける大坂なおみ(AP)
リターンする大坂なおみ(AP)
リターンする大坂なおみ(AP)
インターバルの間、ベンチに座り汗をぬぐう大坂なおみ(ロイター)
インターバルの間、ベンチに座り汗をぬぐう大坂なおみ(ロイター)


大 坂04-6
4-6
2Ka・プリスコバ


第2セット


   101112
大 坂         4
プリス       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

プリスコバに敗れコートを後にする大坂(撮影・横山健太)
プリスコバに敗れコートを後にする大坂(撮影・横山健太)

▼第10ゲーム プリスコバのサーブ ワイドへ5本目のエースを決め30-0。大坂は気持ちが切れたが、プリスコバのフォアのクロスを追わず40-0とチャンピオンシップポイント。6本目のエースをワイドへ決め、プリスコバがキープして第2セットも連取し優勝。大坂はこのサーブも追わず、快進撃は10連勝でストップした。

ファーストの確率は大坂75%、プリスコバ81%、エースは大坂7本、プリスコバ6本。このセットも大坂はブレークポイントを握れず、自分のミスに第9ゲームではラケットを落とすなど我慢しきれず。このゲームも最後は諦めたようにボールを追わず、完敗した


▼第9ゲーム 大坂のサーブ 0-30となり大坂がラケットを投げ落とす。我慢のしどころだが、大坂のバックがアウトし0-40とトリプルのブレークピンチ。プリスコバがフォアのウイナーを決め、あっさりとブレーク

第2セット、ショットがうまくいかずラケットを投げる大坂(撮影・横山健太)
第2セット、ショットがうまくいかずラケットを投げる大坂(撮影・横山健太)

▼第8ゲーム プリスコバのサーブ 15-15から大坂のバックがアウトし30-15。ワイドへ4本目のエースを決め40-15。ワイドへファーストを決め、プリスコバがキープ


▼第7ゲーム 大坂のサーブ 大坂がドロップショット失敗など連続ミスで30-30。40-30からバックのダウンザラインのウイナーを決め、大坂がキープ


▼第6ゲーム プリスコバのサーブ ファーストを決めてきたプリスコバがラブゲームでキープ


▼第5ゲーム 大坂のサーブ プリスコバの連続ミスで40-0。センターへ7本目のエースを決め、大坂がキープ。第2セットのファーストの確率は大坂が75%、プリスコバが90%


▼第4ゲーム プリスコバのサーブ 長いラリーから大坂のフォアのクロスがアウトし15-0。プリスコバのミスで15-15。プリスコバのセンターへのファーストを大坂が返せず40-15。ワイドへファーストを決めプリスコバがキープ


▼第3ゲーム 大坂のサーブ ファーストがさえた大坂がラブゲームでキープ


▼第2ゲーム プリスコバのサーブ 長いラリーから大坂のバックがアウトし、30-15。センターへ3本目のエースを決め、プリスコバがキープ


▼第1ゲーム 大坂のサーブ 大坂がワイドへのファーストからフォアのダウンザラインのウイナーで15-0。プリスコバがバックのダウンザラインのウイナーで30-15。大坂のフォアのミスで30-30。大坂がフォアのクロスのウイナーで40-30。大坂のバックがネットにかかりジュース。最後はセンターへ6本目のエースを決め、大坂がキープ


第1セット


   101112
大 坂         4
プリス       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

第1セットを落としベンチで肩を落とす大坂(撮影・横山健太)
第1セットを落としベンチで肩を落とす大坂(撮影・横山健太)

▼第10ゲーム プリスコバのサーブ プリスコバのフォアがアウトし0-15。大坂がフォアをミスし15-15。ワイドへ2本目のエースを決め30-15。大坂のバックのクロスがアウトし、プリスコバにセットポイント。40-30から大坂のバックがネットにかかり、プリスコバがキープして第1セットを先取。大坂は今大会で初めてセットを落とした。ファーストの確率は大坂が73%、プリスコバが79%。凡ミスは大坂15本、プリスコバが6本。大坂にブレークチャンスはなく、プリスコバは1度のチャンスをものにした


▼第9ゲーム 大坂のサーブ 30-30からプリスコバのバックがアウトし40-30。ファーストをワイドに決め、大坂がキープ


▼第8ゲーム プリスコバのサーブ 大坂がフォアのウイナーで15-15。アングルに決めた大坂のバックをプリスコバが返せず15-30。プリスコバがフォアのストレートのウイナーで30-30。ファーストをワイドに決め40-30。大坂のフォアがネットにかかり、83%とファーストの確率が上がってきたプリスコバがキープ


▼第7ゲーム 大坂のサーブ やや力の入ったショットで大坂にミスが目立つようになる。大坂が4本目のエースで30-15。プリスコバがバックのウイナーで30-30。プリスコバのリターンミスで40-30。5本目のエースを決め、大坂がキープ


▼第6ゲーム プリスコバのサーブ 大坂がバックのダウンザラインのウイナーで30-30。大坂のバックがアウトし40-30。大坂のバックがアウトし、プリスコバがキープ


▼第5ゲーム 大坂のサーブ プリスコバのバックを狙った攻撃からバックのウイナーを決めて大坂が15-0。長いラリーに大坂が競り負け15-15。大坂の今大会初のダブルフォールトで15-30も、狙いすましたフォアのウイナーで30-30。大坂のバックがネットにかかり、ブレークピンチ。大坂のバックがアウトし、プリスコバがブレーク。大坂のファーストの確率が79%に落ちる


▼第4ゲーム プリスコバのサーブ プリスコバがフォアのミスで0-15も、連続してファーストを決め30-15と逆転。大坂のフォアのリターンミスで、プリスコバがキープ


▼第3ゲーム 大坂のサーブ 3本目のエースをワイドへ決め40-0。ラリー、サーブとも好調の大坂がラブゲームでキープ。大坂のファーストの確率は100%。ポイント獲得率も100%


▼第2ゲーム プリスコバのサーブ 連続してファーストを決め、30-0とプリスコバがリード。ワイドへ1本目のエースを決め40-15。大坂のバックのクロスのウイナーで40-30。ファーストを決め、プリスコバがキープ


▼第1ゲーム 大坂のサーブ コイントスに勝った大坂がサーブを選択。 午前11時9分試合開始。いきなりセンターへのエースを決め15-0。ラリーに競り勝ち30-0。フォーストをセンターに決め40-0。2本目のエースをセンターに決め、ラブゲームで大坂がキープ