女子バレーボール世界選手権の3次リーグは14日から3日間、名古屋市の日本ガイシホールで行われる。1、2次リーグを勝ち上がった6チームの監督が13日、同ホールで会見。日本はG組でセルビア、イタリアと戦うが、中田久美監督(53)はここまで無傷の9戦全勝で突っ走るイタリア攻略を狙う。

3次リーグは6チームが2組に分かれ、各組上位2チームが準決勝に進出する。中田監督は14日のセルビア戦について「同じことはやってこないでしょうが、やはりサーブがカギになる」。2次リーグで対戦し、7連勝で失セット0だったセルビアに3-1で快勝して3次リーグへの道を切り開いた。攻めのサーブで相手の攻撃を封じ、しぶとくつないで競り勝つ勝利の再現を目指すと同時に、15日のイタリア戦にも言及した。

「何とか崩したい。このまま終わらせたくない」。世界ランク6位の日本に対して、イタリアは1つ下の7位。しかし1次リーグで同1位の中国、2次リーグで同2位の米国を撃破するなど9戦全勝で3次リーグに駒を進めてきた。5月にネーションズリーグで対戦して3-2で勝っていることもあり、今大会2度目の全勝ストップへ意欲を見せた。

選手には疲労もある。ただ、コンディションを崩している者は1人もいないという。「誰が出ても戦える。チームを強化していく上でこんなチャンスはない。目標をしっかり持って思い切り、ノビノビと戦わせたい」と中田監督。メダル獲得、20年東京五輪へ向けた強化のためにも貪欲に勝利を求めていく。