テニスの全米オープンを制した大坂なおみの“原点”でもある大阪・ITC靱テニスセンターで、15日、世界スーパージュニアテニス選手権大会が開幕した。

同センターは、大坂が幼少期にテニスの練習をしていた場所。その大坂のプレーに刺激を受けた全日本ジュニア18歳以下女子シングルスベスト4の実力者、川村茉那(茨城・翔洋学園)が、初日の第1試合に登場し、勝利した。

川村は「(大坂を)全米オープンの試合で実際に現地で見て、球の当たりが全然違った。プレー中のオーラもすごかった。憧れの選手です」。初戦突破の喜びも加わり、笑顔を弾けさせた。大坂の試合を見てからは「良い当たりで打てるように」と意識し、練習に取り組んできた。「優勝を目指します」。憧れの人がラケットを振った地で、勝利を誓い、コートに立つ。

同大会は、全米オープンなどと同じ、世界で9つしかないグレードAの大会で、世界最高峰のジュニア大会。これまで、日本人選手では、錦織圭、松岡修造、杉山愛らが出場。海外勢では、マリン・チリッチやキャロライン・ウォズニアッキなどのそうそうたるメンバーがコートに立ってきた。

関西テニス協会の松尾孝義理事長(68)は「年々、観客も増えている。最近は、テニスを知らない人の観戦も増えている」と言い、錦織、大坂ら日本選手の活躍で、活性化に手応え。次代のスターが集まる同大会の盛り上がりへも、期待感を高めている。