男子テニスで世界4位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が、右膝蓋(しつがい)骨を骨折したと、14日に所属事務所が発表した。デルポトロは先週の上海マスターズの3回戦で転倒。右膝を痛め棄権していた。

手術の必要はないとみられるが今季は絶望的。自身も「とてもつらい。こんな困難が襲うとは考えられない」と話しているという。デルポトロは、過去計4度の手首の手術を受けながら、その度に復帰。今年は全米準優勝など、自己最高の3位にまでなった。

デルポトロは、すでに年末上位8人だけが資格のあるツアー最終戦ATPツアー・ファイナル(11月11日開幕、ロンドン)の出場を決めている。欠場となれば、9位以下に出場権が繰り下がる。15日付の最新レース順位で9位は錦織圭(日清食品)。10位がイスナー(米国)で、その差はわずか70点だ。

最後の1枠の争いは、実質的に、この2人に絞られるだろう。錦織は22日からエルステバンク・オープン(ウィーン)、29日開幕のマスターズ大会パリ・マスターズに出場予定。イスナーは、今週のストックホルムオープン、その後は、錦織と同じ2大会に出場だ。