国際ボクシング連盟(AIBA)が国際オリンピック委員会(IOC)からガバナンス(組織統治)を問題視され、20年東京オリンピック(五輪)の実施競技から除外される可能性が出てきたことで、日本ボクシング連盟の菊池浩吉副会長は16日、国内で競技存続署名を展開し、来年1月にもIOCトーマス・バッハ会長に提出する意向を示した。

同日に都内で、アマチュアとして東京五輪出場を目指すプロボクシング元世界王者高山勝成(35=名古屋産大)のアマチュア登録承認会見に同席した菊池副会長は「五輪の実施が確実に行われるように全国展開で署名活動をしています。バッハ会長の来日時にお渡ししたいと思っています」と説明。100万人近い署名を集める計画を立てている。

11月にはAIBAで会長選が予定されており、米財務省などから「麻薬売買に関わる重要人物」と指摘されるラヒモフ会長代行(ウズベキスタン)が正式に会長となった場合、12月に東京で予定されるIOC理事会で実施競技から除外するかどうかを検討するとされている。菊池副会長は「日本連盟からの4人で11月のAIBAの会議に行きたいと思います。この選挙で誰が選ばれるかで、IOCの立ち位置、五輪の実施がどうなるか決まると思います」との見通しを口にした。