世界ランク6位の日本は同2位の米国に1-3(23-25、16-25、25-23、23-25)で敗れ、6位で大会を終えた。

日本は第1セット立ち上がりにサーブレシーブが乱れて大きくリードを許し、荒木、奥村の速攻、移動攻撃などで追い上げたが先行を許した。第2もセットも米国の速いサーブに崩されて攻撃の形をつくれず、一方的に押し切られた。

第3セットは荒木の移動攻撃で5-4とこの試合初めてリードを奪い、粘り強い守備と新鍋、古賀、石井らの得点で競り合いを制した。第4セットも序盤はリードしたが、サーブレシーブが崩れて連続失点し、追い上げも及ばず失った。日本は今季最終戦を勝利で飾れなかった。

中田久美監督は米国戦前日の18日に本音を明かしていた。「横浜に戻ってくることができて感慨深いものがあります。(2次リーグ敗退の)不安もありましたから」。日本は9月29日に横浜で1次リーグの開幕を迎え、名古屋に移動して2次、3次リーグを戦った。オランダ、ドミニカ共和国、セルビア、ブラジル、イタリアなどと激闘を展開。ベスト4進出を逃し、目標のメダルは獲得できなかったが、横浜に戻ってこの日で計12試合を戦った。5~6月のネーションズリーグで10位、8月のジャカルタ・アジア大会で4位に終わったチームは、今大会を通じて強豪と互角に渡り合えるまでに成長した。

あとは勝ちきるだけ。1次のオランダ、2次のブラジル、3次のイタリア戦はすべてフルセットの惜敗。オランダ戦で失った3セットはすべて2点差だった。ブラジル戦では第3セットにマッチポイントを握りながら逆転負け。イタリア戦も最終セットをリードしながら失った。

「競ったときの1点、2点の差。これが大きい。日本は地上戦、守備とサーブレシーブで世界トップでなくてはならない。あとは空中戦でどれだけ差を縮められるか…」。

中田監督が指摘した課題を克服することが、来季のテーマになる。