昨季王者の立命大と4位関大による全勝対決は、立命大が4TDを奪い、開幕5連勝を飾った。

立命大RB立川玄明(2年)の突破力がチームに勝利をもたらした。第1クオーター(Q)、立命大は関大守備陣の前にゲインできず、逆にエンドゾーンに迫られ、FGで先制を許す苦しい展開になった。

しかし、第2Q開始2分、立川が17ヤードを走り切りTDで逆転に成功。その後、同Qに、またも立川が相手守備陣をかわし32ヤード激走しTDを奪い、関大を突き放した。「練習してきたことが結果につながった」という立川は第3Qにも、エンドゾーン5ヤードでボールを受け、迫る守備陣をスピンで華麗にかわしTDを決め、合計3つのTDで勝利に貢献した。

試合後、立命大の古橋由一郎監督(53)は「立川が上手に走って勝った」と、殊勲者をねぎらった。しかしチームについては「気の緩みがある。たたみかけるところで余計なことをやっている」と課題を指摘。「これでは関学相手にはしんどい」。昨季リーグ制覇しながらも、西日本代表校決定戦で関学大に敗れ、甲子園ボウル出場がかなわなかった。「次の試合に100%出すしかない」と、リーグ制覇の先にある日本一へ向けて気を引き締めた。