卓球女子で五輪に4大会連続出場し、21日に自身のブログで引退を表明した福原愛(29=ANA)が23日、都内で取材に応じ、自らの口で、改めて引退について語った。

福原は会見の最後に、会見場を埋め尽くした報道陣に対し、感謝と、思春期の頃の取材対応について謝罪した上で、「最後のお願い」として記念の集合写真をリクエストした。

福原は、最後のあいさつで報道陣に思いを語った。

「一言、お話しさせてください。小さい頃から、お世話になりました。小さい頃は私、カメラさんは肩からカメラが生えているんだと思っていて、音声さんって(マイクを)おしゃれで着けていると思っていたんですよ。武器みたいだと思って…そんな時代から、カメラが回っていない時は三脚で遊ばせてもらったり、音声さんになりきらせていただいたりとか、自転車とかそういったものは全てメディアの方が教えてくれました」

「思春期の多感な時期には、すごく冷たい態度を取ってしまったりとかしたこともあったと思うので、お許しください。これからも卓球界をよろしくお願いします。本当に今日はありがとうございました。1度、皆さんとメディア交流会ということで卓球をさせていただいたことがあるんですけど、意外に卓球が上手な方が多くてビックリしたので、また機会があれば、皆さんと一緒に卓球がしたいなと思っています」。

そう語った後、福原は「1つ、私からお願いなんですが…今日、ここにいらっしゃる皆さんと、写真を撮ってもいいですか? 記念に…カメラ、用意してあるので、もし良かったらいいですか?」とメディアに“最後のお願い”をリクエスト。メディア各社も、その模様を撮影したいため、なかなか集合にはならなかったが、福原は「作戦があるんです!!」と何度か呼び掛け、無事に撮影は終了。その後、カメラマン数名が「バイバイってポーズを」と声をかけると、福原は「私は、まだいます!」と言い、笑った。【村上幸将】