フィギュアスケート女子でグランプリ(GP)シリーズ2戦上位6人が進むファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)出場を決めた宮原知子(20=関大)が11日、GP第4戦NHK杯フリーから一夜明け、広島県立総合体育館で大会を振り返った。

ショートプログラム(SP)2位、フリー2位の合計219・47点で2位。優勝は同じ関大のリンクで練習する紀平梨花(16=関大KFSC)に譲り「昨日、夜ご飯をみんなで一緒に食べたので、その時に(紀平に)『おめでとう』と言いました。自分の演技を動画で見て『ちょっとガチガチだったな』という印象を受けました」と振り返った。

それでも確かな成長を感じる大会にもなった。フリーでの2つの回転不足は、演技後半のダブルアクセル(2回転半)、3連続ジャンプの最後の2回転ループに付けられたものだ。

「3回転3回転とか(3回転)フリップとか、大きなジャンプで回転不足を取られた訳じゃないので、その点は以前に比べたら進歩かなと思います。少しの意識で変えられると思うので、そこはあまり気にせずに、頑張っていけると思います」

次戦は世界の実力者6人が集うGPファイナル。宮原らしく「ファイナルもこれまでと変わらず、自分が練習でやってきたことを、本番できっちりやるのを目標にしたい。次に全日本(選手権)があるので、それにつながるような演技ができたらいいと思います」と冷静な口調で意気込んだ。