日本人2人目のNBA選手となった渡辺雄太(24)が「ツーウエー契約」を結んでいるメンフィス・グリズリーズの本拠地フェデックス・フォーラムでのジャズ戦で出場選手登録されてベンチ入りし、試合に臨んだ。出場すれば10月27日のデビュー戦以来2試合目となる。

グリズリーズは現在、ガード/フォワードのティロン・ブルックス、フォワードのオムリ・カスピ、ジャカール・グリーン、チャンドラー・パーソンズの4選手が負傷している。

渡辺は10月27日のサンズ戦でNBAデビュー。04年にサンズでプレーした田臥勇太以来14季ぶり、日本人2人目の快挙となった。サンズ戦では第4Q残り4分31秒から出場し、フリースロー2本を決めて2得点、2リバウンドの成績を残した。その後、下部Gリーグのグリズリーズ傘下ハッスルでプレーしている。

 

◆渡辺雄太(わたなべ・ゆうた) 1994年(平6)10月13日、横浜市に生まれ、4歳の時に香川県三木町に移住。平井小1年の時に「三木トラスターズ」で本格的に競技を始め、牟礼中を経て尽誠学園高に進学。全国高校選手権で2年連続準優勝。高2時に高校生として初めて日本代表に選出。プレップスクール(全寮制私立校)セント・トーマス・モア・スクールからNCAA1部ジョージ・ワシントン大に進学。今年7月のNBAサマーリーグはネッツの一員として参加し、同月にグリズリーズとツーウエー契約を結んだ。家族は元選手で熊谷組でプレーした英幸さん(60)、83年世界選手権にも出場した元日本代表の母久美さん(56)、姉夕貴さん(25)も元選手のバスケ一家。206センチ、93キロ。