女子の池江璃花子(18=ルネサンス)が、人生初の800メートル自由形にチャレンジした。本命種目の100メートルバタフライを57秒06で優勝してから臨んだ、ロングディスタンス。中1だった14年1月に短水路(25メートルプール)で泳いだことはあるが「未知の世界です」と話していた。

池江は、300メートルの折り返しで出場10人中5番手でつけたが、その後は少しずつ順位を落とした。最後の50メートルで2人に抜かれて、9分14秒54の最下位でフィニッシュした。

池江は「きついというか、次元が違うきつさ。途中であきらめてしまって…。体もつらかったが、いい経験ができました。次につながるか、分かりませんが。長かったので、スプリンターには向いていない、と分かった。(収穫は)特に今日のレースはないですね」とさばさばした表情で振り返った。

今大会は3週連続レース出場の2週目。疲労が残る中で、まず本命種目の100メートルバタフライ決勝に全力を注いだ。「遅くても57秒台で、と思った。57秒0は思う以上にタイムが速かった。前半から積極的にもいけた」。そのダメージが800メートル自由形に残っており「100メートルぐらいからきつくなりました。順位も見ていなかった。800メートルの選手がたくさん出ている中で、スプリンターが出て逆に申し訳ないなと思いました。リベンジはないと思います」と潔く口にしていた。